ダンスでアメリカ留学したときに出会いました
実は、僕はダンスでアメリカ留学していて、その時にドリンクと出会いました。留学中に唯一手に届く贅沢品がドリンクでした。アメリカでの食事は良い所に行こうとすると金額がかなり高くなってしまいますが、ドリンクは食事より高くないので、日々リラックスするために通い、楽しんでいました。渡米中、コーヒーやクラフトビールなどのドリンクに触れる機会が多く、当時していたアルバイトもドリンカーポジジョンでしたね。
そんな経験を経て、帰国します。帰国後、僕は服も好きだったのでアパレル関係の企業に勤めていましたが、飲食に戻り「ON THE CORNER」のマネージャーとして働きました。
そんな中、「FUGLEN」にいる知り合いの関係でバータイムはFUGLEN、昼は「Deus Ex Machina 原宿」でバリスタとして働くという感じでバーテンダーとバリスタを掛け持ちしていました。そんなことを2年続けたのちに、FUGLENのヘッドバーテンダーとマネージャーを勤めることになりました。
難しくせず気軽に楽しむ
日本におけるカクテルの立ち位置は、何となくですが未だ生活に馴染んでいない気がしています。お洒落の一環として存在しているような感じですね。僕がアメリカで経験したのは、もっとフランクで誰しもが気楽に楽しめるような存在でした。海外のバースタイルまでとはいかなくとも、日本に馴染んでいけるような、気軽に楽しめるような方向性にカクテルシーンを持っていきたいと思っています。バーやカクテルを難しくしない、というのが僕のテーマですね。
本来のお店の姿とは
日本のバーとかカクテルとかって決まりすぎていたり、難しそうな印象があると思うんです。僕は、ドリンクに商品的な難しさを求めている訳ではないんですよね。仮にクリエイションしたものが難しいものであったとしても、名前は簡単にしてお客様に伝わりやすくすることを心がけています。
もちろん僕が出すドリンクは本格的ですが、提供方法や雰囲気を工夫して決まりすぎないようにしています。力を抜いて楽しんでもらうのが1番ですから。
僕がアメリカに行った時、オーナーの趣味が全面に出ているお店があったり、オーナー自身にタレント性があり、あの人に会いに行きたい!みたいな楽しさがあったので、世界を見習って同じ趣味嗜好の人が集まれるような場所を日本にも作りたいです。僕がそうなれたら本望です。というか、本来のお店の姿はそうなのだと思っています。
そういったお店を沢山見てきたので、カクテルを使ってコミュニケーションを取り、お客様と繋がっていければ良いと思っています。お待たせいたしました、とダンディーな感じでカクテルの話をして、決めている感じだと僕自身もお客様も疲れてしまう感じがするので、お客様が話しやすく居心地のいい雰囲気作りを心がけていますね。
果てまで自由に
果てまで自由に、が僕のコンセプト。それは、新しいことをしていく訳ではなく自分的には原点回帰をしていくイメージです。そういう意味でもSocial Kitchenにいるのかなって。飲食業界同士のコラボレーションはよくありますが、食ってライフスタイルなので異業種とのコラボレーションをしていきたいです。自分の好きなバイクやアパレルなどを一緒にお店作りをし、行くことが楽しみになるような場所を作りたいですね。